『即興小説ゲーム』公式ブログ

リレー形式で綴られる、2分30秒のライティングノベルイベント『即興小説ゲーム』の公式ブログです。みんなでやりましょう。

十月の活動記録と感想(即興小説とコントと朗読劇)

 

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お疲れ様です。

10月も本当に即興小説バトルの諸々で忙しくさせて頂きました。

 

 

 

 

 

先月のメインイベントと言えば、『即興小説』『コント』『朗読劇』をそれぞれのタームで披露する(即興小説の幕間には『大喜利』のタームもありました)、『即興小説とコントと朗読劇』の開催。

それが随分と大盛況だったので、ここでは一部の声を引用させて頂きます。

https://twitter.com/to_kido_ki_/status/924645561797525504

 

このような記事を書いたイベントでしたが蓋を開ければ、たくさんのお客様。 

 

当記事では、そんな『即興小説とコントと朗読劇』を振り返りながら、ぽつぽつと感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

 

まずは、最高の場所を提供して貰った喫茶フィガロ様。

もしも大阪ではなく京都住みであれば隠れ家的に定期利用していただろうことは想像に難しくありません。

 

店長の浦賀わさびさんに「今回の朗読劇、よかったですね」と褒めて戴けたのが本当に嬉しかった。

 

今後とも定期的に利用させてください。

 

 

 

 

『即興小説』パートでは普段からイベントでさせて貰っている『即興小説バトル』とは別に20分でそれぞれ一人一作品書き上げるガチマッチを開催しました。

一応、主催者の横林大々も参加させて貰って、三人で『お題:博多』『どんな話:この世界が愛おしくなる』『ジャンル:恋愛』で書き上げたのですが、これが本当に三者三様で面白かった。

 

あかごひねひねさんは、三人の中で一番爆笑をかっさらっていました。なんか発射地点から着地地点までぐにゃぐにゃでめちゃくちゃな軌道、なのに無尽蔵になぎ倒す語彙力&展開にらしさが全開だったなあ。最後が、愛と平和で締めくくられていたのが、最高。

あかごさんとは、喫茶フィガロがオープンした時のイベントでも実は即興小説を書いて披露するイベントで主催者とご一緒したので、あれから数年たってまた同じようなイベントでかかわらせて貰った事が感慨深かったです。

 

柴井さんはスケールの大きなSFを。これがまた名作で「これが即興なら、僕が一年近く考えて書いた長編小説はなんなんだ」という気持ちになりました。世界観は大きいのに登場人物の距離感は息がかかってしまうくらい近いというギャップと端正な文章にやられましたね。この方は切なくて悲しいけれど優しい作品が似合うんだ。

あとは、もう、この方がグーっと色んな方に見つかってくれると嬉しいなあ、なんて思います。その力添えになれれば最高ですよね、こういったイベントや即興小説バトルが。

 

(横林の作品は、当記事の一番最後に掲載していますのでお時間あれば目を通してみてください)

 

 

 

 

大喜利では、回答者として『あふろだんぺ~』さん『宇多川どどど』さん『ゴハ』さん、そして司会進行として『貯蓄アンドザシティ』さんにご参加いただきました。

四人には即興小説を書く20分の間に大喜利をして戴いたのですが、めちゃくちゃ笑いをかっさらっていました。

 

あふろだんぺ~さんとは、ご本人が主催されてる『URRAIぐらんぷり』という大喜利大会でお知り合いになり、大喜利をされている方の中でも初めて即興小説バトルに参加された方で、お付き合いも長い方です。大喜利では絵回答も大好きなのですが、今回は、こんな褒められ方をされたので主催者は上機嫌です。

 

宇多川どどどさんは、ラジオネーム農機具さんとして深夜ラジオを聴く人間にとっては「あ、あの(アルピーのラジオで)家族のサイコボックスに送られた人だ!」となるくらいの有名な方です。以前即興小説バトルに出場された際も、その片鱗は垣間見れたので「すげえ」となっていたのですが、今回の大喜利では、お客様が大喜利初心者の方が多いから回答前に補足説明のような言葉を入れ込んだという話を聞いて「すげえな、大喜利のプロやん…」ってなりました。ちょっと、その話は感動するくらいでした。

 

ゴハさんは、お笑い系のライブレポとかを調べていれば必ずお見かけするであろう、その筋の方では超有名人。今回の『お客様から募ったお題をあてはめた大喜利の問題を作る』というアイデアを提供して戴いたのは他でもなく、ゴハさんです。即興小説バトルの方でも随分とお世話になっているのですが、まあ主催者が開催したり参加したりするイベントで毎回ゴハさんのレポを待ちわびている自分がいますね。(パワポカラオケというイベントにも参加したのですが、そのレポも「やったあ」なりましたよ)遅くなった帰り道も送ってもらったり、凄く有り難かったです。大喜利も流石でした。

 

そして急きょ司会を担当して戴いた貯蓄アンドザシティさんには感謝しかありません。即興小説バトルでは出場者としても審査員としても活躍されているのですが、やはりその視点の冷静さに毎回しびれます。けれど秘めている内々に情熱を感じるのです。今回もそんな具合に無茶な要望をこなして戴きました。個人的には『あさって』という貯蓄さんが主宰ししているイベントで大爆笑して帰った覚えがあるので、今後もそういった意味では先輩としてときに辛辣な言葉なんかも貰いつつもついていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

今回のイベントで横山清正さんが好きなった方も間違いなくいると思います。喋らせれば盛り上げるし、ですが演じれば大役者なんです。個人的には、サザンという歌の趣味が合って、サザン談議で盛り上がった時が稽古場での最大風速でした。たぶん、そういったわいわいも込みで『合コン』というaikoのカブトムシを歌うネタは盛り上がったのだと思います。以前も好きだったけど大好きになっちゃったなあ。なんか横山さんはもっと、もっと売れてほしいと本気で思います。

 

 

 

 

 

 

今回のイベントで個人的に一番嬉しかったのは朗読劇『野武士とB』をいろんな方に見て頂けた事。

この『野武士とB』は当イベントで三回目の上演になるのですが、もし主催者が人生で代表作を三つ提示してくれと言われたら現段階ではこの作品をまずは挙げる、それくらい思い入れの強い作品です。

これは、大阪でも、また上演したいです。

いや、たぶん、します。

 

そして、イベントで披露している毎に言っているのですが、主催者的には宝亭お富さんが主催者の書く朗読劇を演じている姿が本当に魅力的で。結構、下ネタとか馬鹿だからいれたりしちゃうんですけれど、やな顔もせずにむしろ自分のものにしてチャーミングに演じて下さるので、毎回助かっております。朗読劇の常連さんなのですが、毎回素敵ですよね。個人的には、このイベントなんかを元に大阪でもお富さんの魅力が広がっていけばなあ、と思っています。

 

というか、お富さんに「朗読劇書いてくれへん」と言われたのが今も定期的に朗読劇を上演しているきっかけなのでそういう意味でも恩人です。あの日、京都で『ががらが・むざむざじ・ぼぼんぼ・ぼぼんぼ』を上演しなければ、野武士とBは生まれていなかったのだろうなあ。

 

やっぱり、僕は京都という土地に足を向けて眠れないです。

 

 

 

以下、イベントに関する主催者のつぶやき。

 

 

御来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 

十月も本当に忙しく、半年前の事を考えると改めて夢のような一ヶ月を過ごさせてもらっているなあ、とかんじます。

十一月以降は、即興小説バトルも本格的に開催していく予定ですのでご期待ください。

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

 

 

(おまけ)

作:横林大々 

『お題:博多』『どんな話:この世界が愛おしくなる』『ジャンル:恋愛』

 

 

 

博多のラーメンを食べたいと言っていた。

2人が暮らすには小さすぎる部屋に夕日が差し込んで眩しかった。

情けない肌着に身を包みながらそれでも好きなんだと話していた。あの人は、街灯の明かりに照らされると溶けて無くなってしまうんだよ、とタバコの煙の中で笑っていた。

背中にへんなタトゥーがあって、バカにしても優しく触っても怒られた。

あの人は、小さな子を見ると絶対に可愛いと告げる。

花火大会は、歩くのがしんどいと直ぐに諦めた。その癖にユーチューブで

花火の動画を見つめる。

そういう毎日だった。

そういう毎日だった。

 

雨の日にさよならを告げられた。

水しぶきをあげながら、三度こちらを振り向いて、あとはさよならを告げられた。

あの子は傘を持たなかった。

持たなかった。

雨に濡れて派手な下着が透けていた。

自分を、あまり大切にはしない方だった。

そんな生活があった。

そんな生活があった。

 

あれはずっと昔の過去で、2人は幸せだったのだと思う。

混み合った満員電車で、距離感も分からなくなって、スーツ姿をバカにしていた自分が今はスーツに身を包みこんでいる。

書店でマネタイズの書籍を購入しながら、自分の人生を振り返る時間もない。

出張先の博多で、ラーメンを食べる事にした。

そうして大通りを抜ける。

 

その時。

傘がなかった。

傘がなかった。

一人の女性に傘がなかった。

 

表情は見えなかった。

けれど僕は三度振り返り、女性は派手な下着を透かしていた。

 

ラーメンを食べる。

二口、三口。

 

振り返りながら、あの日の焦燥を。

ラーメンの味に入れ込みながら。

 

 

 

あれは、日々だった。